思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

無題

<ふらふら寄り道・・、④<札幌で啄木は野口雨情と出会う>

明治40年9月14日、石川啄木は札幌駅の北側にある田中下宿に住み、16日の午後「北門新報」に出社。宿直室で伊藤和光と2人で校正をすることになった。一方、野口雨情は同じ年の7月に坪内逍遥の紹介で札幌にある「北鳴新聞」に入社している。札幌駅の南側にある…

<ふらふら寄り道・・、③<啄木が見た札幌の風景>

明治40年、故郷の渋民で免職となった石川啄木は5月5日に函館へ。函館の弥生尋常小学校代用教員になるが8月25日、函館の大火に遭い仕事を求めて9月14日札幌に到着。札幌の新聞社北門新報の記者小国露堂(啄木と同県の人)の紹介で同社の校正係として採用され…

<ふらふら寄り道、石川啄木の跡地を訪ねて②(札幌「偕楽園緑地」)>

21歳の石川啄木は明治40年9月14日に札幌入りし、北区北7条西4丁目の田中サトさんが営む下宿2階の一間を借りている。妻子を呼び寄せて3人で暮らすことにしていたのだが、小樽での新聞社創立に関わるため、9月27日妻子が滞在している小樽の次姉宅に行くことに…

<ふらふら寄り道、石川啄木の跡地を訪ねて>(札幌 北区①)

2015年「さっぽろライラックまつり」のイベントが昨日で終わりました。 6月1日、札幌も夏を迎える季節になります。 昨年の5月中旬頃、大通公園でライラックの花の写真を撮ってきました。市民の後ろで啄木もライラックの香りを楽しんでいるようですね。 「無…

<氷柱、一瞬のかがやき>

暦では2月4日が立春。札幌は真冬で今も吹雪いています。 厳しい冬の最中に雪像や氷彫刻を楽しんで春を待つイベントは、2月初旬から北海道の各地域で行われます。 札幌では、第66回「さっぽろ雪まつり」が開催。 (2015年2月5日(木)~2月11日…

<あたたかさに包まれて>

新春のお慶びを申し上げます。 昨年中は、ありがとうございました。 ことしも、平和で幸せな日々となりますよう、 北から、めん羊のご挨拶を申し上げます。 これからも、よろしくお願いいたします。 ひと昔前は、木製の紡ぎ機で毛糸を作っていました。「綿羊…

<紅葉が散って、「文化の日」の札幌>

4日の午前中も、ぴゅ~ぴゅ~唸り声が窓を通して聞こえてきます。吹雪の感覚ですね。今のところ、晴れていて雪は降っていません。 あの鮮やかな紅葉の景色が、あっという間に消えていきました。 ●10月22日:北海道大学構内の写真です。(イチョウ並木の紅葉)…

<道立近代美術館⇒芸術の森へ(札幌国際芸術祭)>

「札幌国際芸術祭」は7月19日にオープンし、会期も残すところ5日になりました(28日まで)。 最後に道立近代美術館と芸術の森で開催中の作品を簡単にご紹介し、芸術祭関係のブログを終わりにしますが、直接に足を運ばれると様々な体験が得られると思い…

<炭鉱特別編:「三笠プロジェクト2014」北海道インプログレス主催、「川俣正アート」その後>

「三笠プロジェクト」は、パリ在住の美術家川俣正氏が三笠市を拠点に立ち上げたアートロジェクトです。2008年から関係者と話し合いを重ね、2012年に廃校の小学校体育館で制作を開始し、2014年7月に完成した炭鉱街のインスタレーション。縦30m、横18m…

<「札幌国際芸術祭」連携事業、そらち炭鉱の記憶を訪ねて>②

(前回ブログのつづき)8月23日にシャトルバスで、その後のアート作品を観てきました。 (8月23日~10月13日までの、土日祝日の19日間のみ) シャトルバス運行は予約。 電話(0126-24-9901) (①夕張市旧北炭清水沢火力発電所、②旧北炭送電鉄塔の…

<「札幌国際芸術祭」連携事業、そらち炭鉱の記憶を訪ねて>①

以前のブログで、炭鉱跡地でのアート作品を紹介していました。 (http://blogs.yahoo.co.jp/reimei_tear_5/33738687.html <アートの力で炭鉱の記憶を掘り起こす、アート展を観て> 8月23日にシャトルバスで、その後のアート作品を観てきました。 (8月23日…

<「掛川源一郎」展を観て、アイヌ文化を想う>

「札幌国際芸術祭」の赤れんが特別展「旧道庁れんが庁舎」の2階で★「伊福部 昭・掛川 源一郎」展が開催中です。伊福部昭氏は作曲家で釧路出身。曲作りの譜面、雪の結晶などの写真が展示してありました。アイヌ民族との関わりもあり、その影響を受けた曲が多…

<「広島・長崎の記憶~被爆者からのメッセージ」を読んで>

朝日新聞が2010年11月に開設したウェブサイトに、広島と長崎で被爆した声のメッセージが載っていました。当時の生々しい体験です。今朝の北海道新聞にも「被爆体験 語り続ける91歳」の記事の中に、「証言の映像 ネット配信」(東京の市民団体)とあ…

<「札幌国際芸術祭」初日から、その後>

「札幌国際芸術祭2014」のオープンから11日が経ち、作品展の具体的な情報が流れています。冒頭の画像は島袋道浩作「一石を投じる」です。現在は赤レンガを敷き詰めた北3条広場「アカプラ」に滞在していますが、市内の数か所に移動するようです。どんな場所…

<札幌市内のギャラリー巡り、私の楽しみかた>

札幌にはギャラリーが幾つあるのでしょう?4年間に、私が出かけていたギャラリーを数えたら、約37ケ所。その中で、数回、または頻回にギャラリーさんで作品展を観ていたことになります。情報を収集して表を作り、観たい作品展を確認していますが、気にしな…

<札幌国際芸術祭 モエレ沼公園会場「フォレスト・シンフォニーinモエレ沼」を観て>

7月22日の夕方、坂本龍一氏のインスターレーションと、能楽×アイヌ古式舞踊「北の大地を寿ぐ」を観るために、札幌市東区の郊外にある「モエレ沼公園」に行きました。館内の作品を観た後、外の「ミュージックシエル」に行く途中で雨がポツリと落ち、徐々に…

<「札幌国際芸術祭」初日、一市民の感想>

7月19日、「札幌国際芸術祭2014」が開催されました。道内初の本格的な芸術祭とのことです。 現代アート芸術祭は72日間。市内7ケ所を主要会場とし屋内外で作品を展示。諸外国の作家さんや国内、道内の作家さん64個人とグループの作品展です。準備で主…

<アートの力で炭鉱の記憶を掘り起こす、アート展を観て>

今年の「そらち炭鉱の記憶アート 2014」は、「札幌国際芸術祭 2014」の特別連携事業として作品展を開催します。(期間期間は8月23日~10月13日の土・日・祝のみの19日間) 「そらち炭鉱の記憶アートプロジェクト」は、6年前から空知地区施設の存続と地域再生…

<「北の脈-North Line-」を観て>

札幌市地下鉄「大通駅」から「バスセンター駅」間の地下歩道空間に「500m美術館」があります。そこで開催中の「北の脈-North Line-」展を観てきました。過去に観た作品と、その時の場所の風景が浮かんできて懐かしさと同時に、北の美術を繋いできた作家さ…

<春は南から、秋は北から季節のおくりもの>

札幌では樹木の花々が、にぎやかに咲いています。 コブシ、ウメ、サクラ、レンギョウ等々、上ばかり眺めていますが、足元にも色とりどりのスイセンやチューリップ、草花が咲き誇っています。 満開の桜を眺めていると、どうも「おたまじゃくし」を連想してし…

(今年は札幌で、藤城清治の世界展、札幌国際芸術祭が楽しみ)

4月11日:札幌も雪が積もりました 11日:9時30分頃の写真、吹雪いていました。この後すぐに止んでお天気に。 今朝は小学校のグランドに残雪があるくらいです。12日:7:30頃の写真です。 頂に雪を残す山々は美しいですね。 ブログを休んでいま…

<あの日、東日本大震災から3年。>

2011年3月11日:金曜日の午後2時45分過ぎに横揺れがしばらく続いた後の惨事。あの日から3年が経ちました。福島第一原発の原子力事故に発展して現在も様々な課題が残っています。 そして今も、行方不明の方は何処にいるのでしょう。2月10現在:2,636人の方が…

<厳冬の2月に、雪と氷と明かりの祭典>

この最も寒い時期に、雪とあそび、地元の美味しい食材で温かい料理をいただき、酔い心で楽しむ行事が、道内各地で繰り広げられています。寒さを楽しんで厳しい冬を乗り越えようという、お祭りでしょう。 札幌近辺での2か所のお祭りをご紹介します。 ①第65回…

新春のお喜びを申し上げます。

新しい年、いかがお過ごしでしょうか? 昨年中は、ご来訪をありがとうございました。 今年もみなさまのブログに、ご訪問させていただくのを楽しみにしております。 少々、ブログを休んでおりましたが、時々アップしたいと思います。 今年も幸いな年となりま…

●生田原、文学碑公園⇒「藤城清治コロポックル影絵美術館」へ

遠軽町の生田原にある 「オホーツク文学館」「オホーツク文学碑公園」に行ってきました。続きです。 (承前)アドレス: http://blogs.yahoo.co.jp/reimei_tear_5/32476336.html 北海道のオホーツク沿岸に沿った流氷文化圏の風土は北海道でも特別な風景です…

そろそろ、冬支度。

(写真) 11月12日のさっぽろです。 11月も半ばを過ぎました。札幌の今日は、穏やかな小春日和です。 寒くなるのはこれからでしょう。 「生田原」への小さな旅の、ブログを途中で休んでいました。 腰をひねって腰痛というものを抱えながら、やらなければならな…

<生田原、オホーツク文学館・文学碑公園へ>

10月入って、生田原に行ってきました。「オホーツク文学館」「オホーツク文学碑公園」を訪ねる、小さな旅です。と言ってもJR特急「オホーツク号」に乗り、札幌~生田原までは4時間ほどかかります。 ずーと、気になっていた場所を見て回り、オホーツクの文…

<ギャラリー巡りで、「ギャラリー北のモンパルナス」>

(札幌西区 地下鉄琴似駅近くの風景。気になる、あの△山は?) 「ギャラリー北のモンパルナス」は、札幌の西区方面、地下鉄琴似駅の近くにありました。2年前に開設した新しいギャラリーです。池袋モンパルナスの画廊「ギャラリーいがらし」店主の協力を得て…

<詩人瀧口修造が、小樽で過ごした跡地を訪ねて>②

(承前): http://blogs.yahoo.co.jp/reimei_tear_5/32429582.html 1923年(大正12年12月):瀧口修造は20歳の時に関東大震災に遭い、小樽に住んでいる姉宅に身を寄せていました。その頃に修造が歩いただろうと思う道、場所を想像して「小樽公園」周辺を探…

<詩人瀧口修造が、小樽で過ごした跡地を訪ねて>①

今年の5月中旬~6月末まで、小樽市文学館と小樽市美術館との同時開催で「詩人と美術 瀧口修造のシュルレアリスム」の展覧会が開かれていました。その時代に生きた表現者として瀧口修造の中に詩と美術が、ひとつに溶け込んでいました。私には難しい内容だっ…