2011年3月11日14時46分頃、広い範囲で最大震度7という東日本大震災。遠い札幌でも震度3と揺れました。テレビの映像で地震から押し寄せる津波の恐ろしい勢いを、ただ呆然と観ていました。そのうちに、福島第一原子力発電所の事故です。
いたたまれなく次の朝に出かけた場所が、冒頭の画像です。静かなギターの音色を不安で傷ついた心に届けたい、大ごとにならないようにと、浮かんだ場所でした。(彫刻家、本郷新作品の「奏でる乙女」ブロンズ像。本郷新記念札幌彫刻美術館に向かう道の交差点の部分に設置してあります)
警察庁の発表によると、2020年3月1日現在も不明の方が6県で2529人とのことです。
今も暗い海に向かって、乙女像が静かに奏でながら悲しい記憶、傷をやさしく包んでいるようです。そして今も終わりのない原発事故の不安で故郷に住めない、場所も奪う人的、自然災害の厳しさを思います。
北海道胆振東部地震 6ヶ月後に行った時の写真です。
2018年9月6日03時08分ごろ、北海道胆振東部地震は最大7の震度が発生し(厚真町鹿沼で震度7を観測)、震源に近い厚真町では土砂崩れに巻き込まれ36人が亡くなっています。札幌でも最大6弱の揺れで、その後に北海道全域が停電で「ブラックアウト」が起きました。
1年6ヶ月が経ち、所用で厚真町に行きました。3月4日の北海道新聞 どうしん電子版の内容です。「北部4地区には地震前、計約90世帯がいたが、今は約3分の1の30世帯余。多くが地区外の仮設住宅などに出たままで、戻らないと決めた人も少なくない。・・懇親会、パークゴルフ大会、新年会―。コメ農家が多い地区で農作業の合間の楽しみだった自治会の主な行事は地震後、休止している。」
低い山からの土砂崩れの後、現在も工事が行われています。まだ地震で倒れた木々は残っていますが、崩れている山肌に小さな木々が並び、植林が施されていました。復興は、まだまだです。
<厚真町 ご当地のおススメ>
厚真産ハスカップの「塩漬け」と「ご当地石けん」。厚真産の「さくら米」
震災後6ヶ月に買ってきたジンギスカン2種。