思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

新春のごあいさつ

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三角公園を思い、年賀状を作りました。(和紙を素材に、約13cm四方の色紙)

 

明けましておめでとうございます。

 ヤフーブログから、はてなブログに移行して1年半経ち、新たなご縁に感謝しております。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

 

年末年始のコロナ禍緊急相談会と年越し大人食堂などの支援内容がツイッターに流れています。この1年、特に冬季の新型コロナ感染拡大はつらいもの。どうか、早くコロナが収束し安心した暮らしにと願うばかりです。

 

昔の話ですが、大阪・西成区にある「あいりん地区」(通称、釜ヶ崎)へ、ボランティア活動で休んだこともありましたが月2回通っていました。

日雇い労働者の街とも言われていましたが、この地区にはホームレスとなる方々の中に高齢者も多く暮らしています。地図にない街「あいりん地区」は、行政がつけた呼称とのことです。

ホームレスの方々は街の清掃や軽作業を行う、そんな仕事もしていたようです。

「あいりん労働福祉センター」に4年間通いました。(現在は閉鎖。建て替えなどで町が新しく整理される、再開発の方向でホームレスも減少しているとのことです)。

そのセンター前に三角公園(通称)がありました。その公園で野宿をするのですが、やはり冬期は大変つらいものでしょう。

 ボランティアは男女2班に分かれて手伝っていました。男性ボランティアは、おにぎりと毛布をもって外回り。女性ボランティアは食事つくりです。私は料理の下拵えや後始末の作業を手伝っていましたが、この食堂は定期的に店を開けており、主に高齢者を対象にし、50円、100円と代金をいただくお客様です。

駅までの帰りは車道を歩き、車が歩く人を避けるように上手に通り抜けていきます。道路の両端には酔って寝ている方々、臨時の労働作業で、その日暮らしです。また上着やズボン、下着などが歩道に広げてあり、100円・・値札が付いています(よく古着の寄付を募っていますが男性物ばかりです)

少額でもお金をいただくことで、自尊心を大切にして人間関係を築いているのです。

ある30代の男性ボランティアは「長靴が脱げなくなって・・」あいりん労働福祉センターの「相談室」に入職し、住民となって暮らすようになりました。人情味のある暮らし、誰でも受け入れる包容力、厳しさの中にも弱者に対する優しい温もりのある街として、思い出に残っています。