思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

橋がつなぐ縁

暑い日が続いています。あと、数日で残暑ですね。
ホームページに、能「大阪城」を、アップしました。
ご来訪をお待ちしています。
 
 今回の記事は、「橋」についてです。
 
月1回のシリーズ、北海道新聞の夕刊に「橋をめぐる物語」が連載
されています(ドイツ文学者、作家、早大講師の中野京子さんの記事です)
 普段何気なく見ている大小の橋。人が生活するうえで移動上欠かせないもの。 ところが橋に意味、物語があるというのです。
日常お世話になっている橋に、ちょっと視点を加えて眺めるのもいい
ですね。
 記事から幾つか、引用させていただきます。
 
「橋はふたつの異なる世界、日常と非日常、此岸と彼岸を結ぶもの・・・」
「橋はしかし、決して一方通行ではない。・・橋が存在する限り、異界の
 侵入を覚悟しなければならない・・・」
「この世とあの世を繋ぐ橋、歴史的に大きな意味を持った橋、実在の橋、
 空想の橋・・・」
 
ここまで引用しただけで、通行だけの橋から、さまざまな空想や夢が
広がり、この橋の上でどんな人生が行き来したのか気になりますね。
 
イメージ 1
上の写真は、「イリス」像です。岩見沢市郊外の丘陵地帯に広大な
いわみざわ公園があり、その奥地の丘の上に立っています。
(札幌から岩見沢まで、特急で25分、車で30分ほど)
 
このブロンズ像は、虹の女神と親しまれています。(小寺真知子作)
 ギリシャ神話の登場、虹の女神イリスが虹の架け橋を伝わって
神々の伝令を伝え、さっと消える使者と記事に書かれています。
 まさに儚い虹、でも空に架かる七色の虹を見て私たちは、幸せを見た
 ような気がしますね。
 
イメージ 2
次の写真は、網走川に架かる橋です。網走川は街の中央を流れてオホーツク海に注いでいます。阿幌岳の近くに源流水があるとのこと、川の途中
に湖(網走湖)もあるのですが、網走川に含まれているらしいのです。
この網走川に幾つかの橋が架かっていますが、写真は中央橋です。
欄干に白鳥でしょうか?1対が道路を挟んで羽を広げています。
夜間の撮影なので、神秘的な雰囲気を味わってください。
 
イメージ 3
網走市地名の由来は、アイヌ語で「チ・パ・シリ」(我らの見つけた地)で、網走川は、リンナイ」(波の沢)だそうです。
 
明治の屯田兵の入植から開拓されてきましたが、網走川流域に、
2万年?1万年前には人類が住んでいた形跡があるとのことです。
 
そして千年前の「モヨロ貝塚」に、人が生活していた痕跡も。
これがオホーツク文化の始まりで
しょう。とても夢がありますね。
 
 
 
 
イメージ 4
北海道の歴史・文化には、殆どが
アイヌ文化」の影響にあると
最近まで思っていました。
 
しかし、オホーツク文化アイヌ文化。そして明治の開拓から西欧、特にアメリカから自由な空気が持ち込まれた文化などが混在しているのです。
 
この網走川も、果てしない過去の人との懸け橋なのですね。
 
 
 
 
 
 
最後の写真は、先のブログで紹介した冬季オリンピックを記念した
「五輪橋と彫刻たち」
 
異国からスポーツという一つのために集まり、この橋を行き来して
友愛を温めたのでしょう。
 
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 イメージ 6                                                  
(写真2枚:追加)
 
上の写真:札幌真駒内五輪大橋
 
 
左の写真:岩見沢市、
いわみざわ公園」内のバラ園。