思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

歴史とアートの共鳴「石山緑地」

やっと木の葉も色づき、北国の峠では雪がちらつく季節になります。
先日、「石山緑地」に行ってきました。札幌地下鉄真駒内駅から、バスで10分弱のところにあります。
この公園は採石場跡地に造成されたもので、「さっぽろ・ふるさと文化百選」に入っています。公園内は市道を挟み、南北のブロックに分かれています。北ブロックは藻岩山など一望できる景観のスポットです。
当日は夕方に出かけたので、南ブロックのみの散策です。(夜間の公園はちょっと・・)
 
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「呼吸する門」です。
石山地帯は札幌軟石の採掘の場、歴史の遺産といわれています。
明治~昭和の初めごろまで、この軟石を建物に使用しました(中島公園にある「豊平館」「札幌市資料館」「北海道大学にあるサイロ」「小樽運河倉庫」など)。適度に硬く、柔らかい石は、開拓時代の主要な資材だったようです。
 
写真でご紹介します。
「石山緑地」は、採掘場を史跡として、北海道を代表する彫刻家、5人で造った彫刻公園です(國松明日香、永野光一、丸山隆、松隅康夫、山谷圭司)。
 
★「スパイラルスプリング」
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この三角形の玉石から、下の広場「うずまき」水路に水が流れています。
子供さんの遊び場ですね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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石段を下りて、この空間に、「手つなぎ石」や小作品が散りばめられています。探してみてはいかが?数か所ある休憩場も洒落た石造りです。
 
 
★石と木々に囲まれた遊歩道を進みます。イメージ 6
 
 
 
乳白の石垣を背景に、鮮やかな作品「赤い空の箱」。
緑に映えて、静かな空間です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
★次に、「ネガティブマウンド」です。
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四角い空間に石段を重ねたような造形。屹立している岩肌の背景と不思議に合っていました。
古代都市の野外演劇場を想像します。ここで、薪能、コンサート、イベントなどが行われています。
 
 
 
 
 
 
 
 
★石と芝生と木々と作品が響き合い、自然の芸術を創り出しています。
「石山東3丁目」下車。徒歩で、5分以内。住宅街の一角にこんな風景が広がっていました。
 
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<最後に>
「スパイラルスプリング」の玉石から。夕陽があっという間に落ちて行きました。
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ご参考までに。「石山緑地」は歴史を活かした、作家さんの共同公園づくりです。
モエレ沼公園」は、彫刻家イサム・ノグチが描いた自然を活かしたデザイン、広大な作品です。
★<「Walking歩行という経験」 モエレ沼公園で>