<アートめぐり>② 「Bee hive展 2013」、「鼓動する日本画」を観て
★「Bee hive 展 2013」
10名の作家さんによるグループ展です。
金工、木工、絵画の楽しい、独創的な作品展でした。
アトリエ「Bee hive 」は、8人の作家さんが集まり、2009年7月に設立した制作場所です。
現在は金工の作家さんが9人、木工の作家さんが2人、油彩画家さんが1人と12人に増えています。2010年に第1回のBee hive 展、今年は3回目になります。
開催場所は札幌の東区にある「茶廊法邑」。多目的ギャラリースペースに併設して食事、カフェのペースもあります。
アーティストが創ったオブジェやアイテム、グッズを販売し、アートを発信する場になっています。オーナーさんの温かい人柄は、若手の作家さんには頼もしい存在でしょう。
私はグループの作家さんに親しみを感じていて、以前から個展やグループ展に出かけていましたが、「Bee hive 」も1回目から見ています。
北海道出身、女性10人と男性2人の20代~50代近くと年齢の幅もあり、個展やグループ展、街角のモニュメントを目にする、活躍されている作家さんのグループです。これからも注目したいと思っています。
★「鼓動する日本画」
ガラスピラミッド
2階ギャラリーで展示していました。
ギャラリー開館
10周年記念協賛企画展です。
ギャラリーの空間に5人の大型の作品と1人の小作品6枚を展示。
小作品を奥に配置し、空間が広がる心地よい展示の工夫もありました。日本画の伝統な技法を踏んだ抽象、空想、寓話など。螺旋状に人物を配置し、時空を超える未来を感じさせる超大作、心象風景や自然の風景画などの力作が並んでいました。
どの作品も見応えはありますが、個人的に好きな作品をあげるなら、次の2作品でしょうか。
平向巧一作「ノーチラス・2013年」136,5×692ほどの横に広がる長~い、空想的な絵物語風。巨大な潜水艦を描いているのですが、街々を飲み込むような海鳥を想像してしまいます。作家さんのコメントに東日本大震災の影響のような内容も書かれていました。
もう1枚は、西谷正士作「海辺の道」、どこかで見たような懐かしい風景。私も歩いているような海への道ですが、旅愁を感じるとともに精神的な静けさが絵に漂っています。
<最後に>
北海道大学植物園に咲いていた「オオバナノエイレイソウ」。
先日の新聞に、4枚花弁の写真が載っていました。
大きな3枚の葉の中心に小さく咲く花。花言葉は、奥ゆかしさとのこと。
4枚だったら、どうなのでしょう。4つ葉のクローバーは、しあわせでしたね。