思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

●生田原、文学碑公園⇒「藤城清治コロポックル影絵美術館」へ

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遠軽町生田原にある
「オホーツク文学館」「オホーツク文学碑公園」行ってきました。続きです。
   
(承前)アドレス:
 
 
 
 
北海道のオホーツク沿岸に沿った流氷文化圏の風土は北海道でも特別な風景です。その地域に魅せられた芸術家がオホーツクを舞台に様々な分野で作品を生み出しています。 「オホーツク文学碑公園」は、1992年(平成4年)に作られ、その翌年に「オホーツク文学館」が駅と併設して建設されたのです。
 
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広い公園内には、日本と北海道を代表する文学者の「文学碑」が19基建っています。好きな作家さんの文学碑の前に座って読書も格別でしょう。
 
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公園の彫刻(再掲):藤原秀法作「夏」 
厳しい自然の中でも自立して、たくましく
生きる、清々しい女性像を感じますね。
 
 
 
 
 
 
 
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生田原川に沿って、歌句碑ロード」がズラ~と並んで建っています。
全国から建立の申し込みがあった短歌と俳句。「(資料によると、平成163月で、256基)とのこと。まだまだ続いているようです。(御影石の碑文には辺りの景色が映りこみ、カメラを向けて、ずいぶん賑やかと思ったら自分が映っていました・・。)
 
 
文学碑公園を後に、歌碑ロード見ながら駅の方角の「しんせい橋」を渡り、駅近くの国道を左折し徒歩で10分の所に、「木のおもちゃワールド館ちゃちゃワールド」があります。(この場所を聞くのに、ちゃちゃちゃ・・、地元の方は、あ~、と。分かりやす所にありました。)
世界約40か国の、木のおもちゃを集めたミュージアムです。
 
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ここに併設している「藤城清治コロポックル影絵美術館」19983月)
世界最大の影絵「光彩陸離」の美術館です。この世界に感激しました。ぜひ、
お勧めしたい美術館です。
この、美術館開設の背後に、生田原町長さんの熱い志と、働きかけがあったそうです。(1997年当時、林町長さんのお話。「月刊せいけい」秋季号より
 
道外視察で、民間が経営する「影絵美術館」を観て、影絵作家、藤城清治氏の作品と運命的な出会いとなった。どうしても、おもちゃ館に影絵部門を入れたい。作家に連絡を取りたいが、連絡先が分からない。資料を見て、皇太子妃となられた小和田雅子さんに、藤城氏が作品を贈っている。雅子さんが住んでいたのが目黒区と分かり、電話帳を調べて夜半に氏の自宅に興奮しながら志を伝えた。見ず知らずの突然の企画の電話で断られた。食い下がって、「ぜひ逢いたい」「逢えない」の押し問答で、翌日の夕方に藤城事務所を訪ねることになった。会う前に、オリジナル性を出してもらうために、「コロポックル」(アイヌ民話に登場する小人の女性)を題材にするため、役場から資料をFAXしてもらい、説得した。
 
藤城清治氏の大自然コロポックルへの思いから)
 
生田町があるのか、半信半疑だったが、町長の熱意に動かされて、壁画の制作を引き受けた。雄大な北海道の大自然の、美しさ、豊かさ、厳しさ、に感動して大壁画の題名を「光彩陸離」、―光が入り乱れてまばゆいほどにかがやくこと―と、名付けた。大自然の中に、北海道伝説の小人コロポックルが躍動して遊んでいる。
現代人の心の中にそっと住み込めるような、現代に生まれ変わった新しいコロポックル像を作りたいと思った。
 
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「光彩陸離」
(絵葉書から一部分)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
たて9m×よこ18mの世界最大の影絵壁画。
中央のソファに座わり、全体を見まわしてタメ息がでます。いつまでもこの世界に浸っていたいですね。
 
熱い志と豊かな思想がぶつかって、このような美術館が誕生したのですね。
藤城氏は世界的にも活躍している影絵画家。いつ、購入したのか、私の書棚にも
2冊入っていました。
 
   ★影絵作家 藤城清治 89歳の挑戦“風の又三郎”再放送。
     NHK「日曜美術館」のアンコール放送が決まりました。
          20131229日(日) 朝9時~945
          20141  5日(日)   8時~845分  
                          いずれも、Eテレ放送です。お見逃しのないよう。