思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

●小さな旅、釧路市へ。(野外彫刻)

昨年の夏、釧路に行ってきました。振子式特急「スーパーおおぞら17:01発に乗車し11:00頃にやっと釧路駅に到着。小さな旅でも道内は広いのです。曇り空だったので湿原展望台に行くのを中止して市立の釧路美術館と道立の釧路芸術館へ。当日の予定は美術館に行く、野外彫刻を観る、石川啄木の足跡を訪ねる・・など盛りだくさんです。釧路芸術館のコレクションを観たかったのですが、次回の展示替えで休館。芸術館周辺には、本郷 新作「釧路の朝」、大貝滝雄作「空高く」、「釧路港100年モニュメント出航」などの彫刻がありました。
釧路川に架かる幣舞橋(ぬさまいはし)を渡って右折。川に沿ってのレンガ造り建物が石川啄木の「港文館」、また坂道を上がっていくと羽根を広げるように目立つのが釧路美術館です。美術館ではパナソニック汐留ミュージアム所蔵の「ジョルジュ・ルオー展」が開催中で、楽しみにしていた企画展です。静かな館内には初期から晩年までの油彩作品や版画など、100点ほど展示してありました。深い色彩に鮮やかなブルー、内側から語りかけてくるような勢いある絵筆、重厚な美に引き込まれてしまいます。館内のホールに下田治制作「寄生の自由性」の彫刻がありました。
さて、観たかった野外彫刻の淀井敏夫作「飛翔」は次の機会にしました。タンチョウの群れで飛翔をイメージした作品とのこと、街の中心部から離れた釧路湿原近くにある大規模運動公園に設置してあるようです。2001年の文化勲章受章者の淀井敏夫氏は兵庫県朝来の出身で、朝来市に「あさご芸術の森―淀井敏夫記念館」があります。没後10周年ということで所蔵品展が開催中、~96日迄です。6年前に朝来市和田山町竹田にある雲海の城「竹田城跡」に行きましたが、事前に淀井敏夫氏の作品や記念館の情報が分かっていたら必ず観に行ったと思います。これも残念なことでした。
それでは、市街周辺の野外彫刻を紹介します。
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    ← 市役所の前庭。 ↑中庭 
 左、米坂ヒデノリ作
 右、斉藤一明作          
  ★お二人とも、釧路出身。

釧路川に架かる橋、幣舞橋(ぬさまいはし)「道東の四季」
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左 「春」船越保武作(若葉が萌えいずる雪解けの季節)
右 「夏」佐藤忠良作(さわやかな風を受けて羽ばたく若々しさ)

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左 「秋」柳原義達作(迫りくる厳しい冬に立ち向かう精神と緊張感)
右 「冬」本郷 新作(寒さと冬をはねのけて春を待ち望む心)
下段の画像に少し写っていますが、橋欄干のデザインは米坂ヒデノリ制作で、ハマナスの花をイメージしています。           (幣舞橋ライブラリーより)
「幣舞公園」に、中江紀洋作「地殻交信機」がありました。図書館辺りの、渡辺行夫作「空中分度器」を見落としていました。(花時計がある近くの坂道を上がって「幣舞公園」、幣舞橋や釧路の街が見渡せます)
帰りに幣舞橋を渡り、橋の背後から見た画像です。羽根を広げたような水色の建物が美術館で、橋のたもとに花時計も見えます。
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駅に向かう住宅地の通りにあった、制作者が分からない彫刻作品。 
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  「バードウオッチング」
  
  少し離れた場所にカワセミ?の
  レリーフがありました。歩道ですから
  台座がありません。いいですね。
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ちょうだい? 少女の手には・・。              みごとな魚獲ですね。               

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JR駅近くの平和公園に、高い台座の上で4方を向いた4つの頭部だけがくっついている彫刻がありました。米坂ヒデノリ作「少女の頭像」。どうしても、2つの頭部しか撮れず・・・、台座の角を中心にして撮ると3つの頭部が写るのですね。
北大通りにも幾つかの作品がありました。気になる彫刻作品を選んでアップしています。

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 最後に、

釧路駅跡に隣接している「幸町公園」に展示。 彫刻作品ではありません