厚沢部町「蛾虫温泉旅館」と、レクの森「ヒバ爺さん」(北海道新聞函館支社の記事)④
「北海道胆振東部地震」後、震度6弱という初めての体験で意気消沈していたある日、
函館の友が切り抜いて持ってきた北海道新聞函館支社の記事を読み、ブログを書こうと意欲が湧いてきました。
そこから車で30分ほど、厚沢部町にある「蛾虫(がむし)温泉旅館」に着きました。
町はメークインの発祥地、紫の小花をつけたじゃがいも畑が一面に広がる、のどかな場所に旅館は建っています。新鮮な海や山の幸、盛り沢山の美味しい料理をいただき、庭園を眺めながら天然温泉の広い大浴場や、岩造りの露天風呂に入り、ゆったりと贅沢な夜を過ごしました。
あとで道新の記事を読み、この温泉浴で松浦武四郎も旅の疲れを癒したと分かり、幕末の時代がぐんと近く感じられます。
<レクの森>
翌朝、車で10分ほどにある「レクの森」へ。ブナなどの広葉樹と道内でこの場所にしかない、貴重なヒノキアスナロ(ヒバ)などの針葉樹が混在している森です。
入り口の右側には駐車場やトイレ、バーベキューハウスなどがあり、左側が「森林展示館」。森に入る前に「入林届」が必要です。
①小沼散策コース ②森林浴コース ③ヒバ登山コースと、3つのコースが楽しめます。
さて、開館時間前のため電話で入林の承諾を得て、③のヒバ登山コースを選びました。
私は2人に付いて行くだけです。濡れた道草を踏みしめ、小枝に絡んでいるクモの糸を手で払いながら、山側の最も奥の方に向かって15分弱歩いた所に「あずま屋」がありました。前を流れている細い川を渡って、急斜面に入ります。
細い曲がりくねった道を登りますが、自然道の両側は樹が斜めに根を張って立っている深い沢です。高所恐怖症の私は足が震え途中でギブアップ。飛び越えられそうな川なのに、中の石を伝って「あずま屋」まで戻り、クマよけにと江差追分節らしい声掛けや、思いつく歌を唄っていました。
2人は「ヒバ爺さん」まで行き、「エゾライチョウ」が飛び立つのを見てきたとのこと(ヒバ巨木は、直径2m、高さ30m、樹齢500年から600年)。
「ヒバ爺さん」から少しゆるやかな道を行くと、「ブナ婆さん」があるようです。2人は私を心配して戻ってきたのですが、どうも小学生でも登山が楽しめそうな場所です。
本殿は、1699年に建立し、明治9年、現在地に遷しています。
画像は拝殿。
少し開いていましたが、本殿は奥に建立されており、外部から見学はできないとのことです。