洋菓子メーカー「六花亭」と美術
(「I am not beauty, if you don’t see me」阿部安伸氏の作品 )
作り、自治体に協力して取り組んできました。その中に美術館やギャラリー
運営があります。道内の作家さんに展示場所を提供し、身近に美術を楽しむ
環境を作ってきました。
<六花亭の歴史>
した。六花亭の前身は、和菓子製造の千秋庵の暖簾分けした、帯広千秋庵です。
日本で最初のホワイトチョコレート製造は、帯広千秋庵の時でした。
本社を帯広に、お菓子メーカーとして道内各地に広がっていますが、六花亭に屋号を改名したのは1977年です。雪の結晶をイメージして、六花亭としたのです。北海道らしいイメージの花ですね。(六つの箱が積み重なって、どの店にも飾ってあります。)
改名記念のお菓子が「マルセイバターサンド」です。(赤い包装紙の菓子。原料は十勝で特別に飼育、製造したもので、有名な製品になっています。)
六花亭のオリジナル包装紙のデザインは、札幌出身の画家坂本直行氏です。(写真:右)
坂本氏は北海道大学卒業後、十勝地方の牧場に勤め、北海道の自然をモチーフに風景画を描いていましたが、六花亭から依頼されたのが、この5色の花です。(札幌や東京で個展を開き、画家として活躍し、1982年に病死)
<帯広市> (本社)
「六花亭の森 坂本直行記念館」があります。
<札幌市> 2ケ所を紹介
札幌には、29の店舗があり、その中で7ケ所が直営店です。
★<真駒内六花文庫>
建物1階に、食に関する小説なども含めての図書と六花ファイルがあります。
コーヒーを飲みながら、無料で本を読むことができます。
もちろん、コーヒーは300円で、飲み放題です。
開館:10時~17時まで。
(日曜日、月曜日は休み)
「六花フアィル」
箱の中にある35名のアーティストさんの作品を閲覧できます。1冊のファイルに、作家さんの展示写真と経歴が載っていますが、写真を見てから、ケースをそっと、開けるのが楽しみですね。
<六花亭福住店>
1階がお店です。
2階がカフェギャラリーです。
1ケ月間の展示ですが、作家さんと相談して展示の方法を決めるとのことです。
3月末、阿部安伸の絵画展を観てきましたが、作家さんの作品は、
2階への階段、踊り場、喫茶内に展示されていました。
花々を見て散歩を楽しむために、階段上り口に沿って展示しています。
最初の薔薇の写真は、喫茶の壁に展示していましたが、高すぎて、上手く撮れてません。好きな作品です。
遠くから見ると、写真のように、くっきりと見えますが、近かづくと、形が曖昧で、花が溶けるような、流れる色彩の美です。
最後に、メニューをどうぞ。
作品を楽しみ、音楽を聴きながら食事、洋和菓子とコーヒーを飲みながら
ゆったりと、寛げます。
食材は帯広や道産物を使用して、厳密な味を保っています。出店は道内のみなので、喫茶店の雰囲気は北海道でしか味わうことができませんね。