思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

洋菓子メーカー「六花亭」と美術

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      (I am not beauty, if  you don’t see me阿部安伸氏の作品 )
 
道内、洋菓子メーカーの「六花亭」は、早くから地域に根差した文化施設
作り、自治体に協力して取り組んできました。その中に美術館やギャラリー
運営があります。道内の作家さんに展示場所を提供し、身近に美術を楽しむ
環境を作ってきました。
 
六花亭の歴史>
六花亭は道内の和洋菓子製造販売の会社です。1993年に帯広市に開業しま
した。六花亭の前身は、和菓子製造の千秋庵の暖簾分けした、帯広千秋庵です。
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日本で最初のホワイトチョコレート製造は、帯広千秋庵の時でした。
 
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本社を帯広に、お菓子メーカーとして道内各地に広がっていますが、六花亭に屋号を改名したのは1977年です。雪の結晶をイメージして、六花亭としたのです。北海道らしいイメージの花ですね。(六つの箱が積み重なって、どの店にも飾ってあります。)
改名記念のお菓子が「マルセイバターサンド」です。(赤い包装紙の菓子。原料は十勝で特別に飼育、製造したもので、有名な製品になっています。)
 
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六花亭のオリジナル包装紙のデザインは、札幌出身の画家坂本直行氏です。(写真:右)
坂本氏は北海道大学卒業後、十勝地方の牧場に勤め、北海道の自然をモチーフに風景画を描いていましたが、六花亭から依頼されたのが、この5色の花です。(札幌や東京で個展を開き、画家として活躍し、1982年に病死)
 
帯広市> (本社)
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本社(1階:店舗 2階:喫茶店 3階:弘文堂画廊ギャラリー、昨年末に事業停止していましたが、4月より、帯広の西三条店でカフェ・ギャラリーとして開始しました。)
 
帯広郊外、森林のある自然に囲まれた広大な土地に「中札内美術村」があります。その六花亭中札内美術村には、4つの美術館があります。
   相原求一郎美術館 小泉淳作美術館 北の大地美術館 夢想館(坂東優氏) 中札内美術館村から、車で10分ほどの位置に
六花亭の森 坂本直行記念館」があります。
 
<札幌市> 2ケ所を紹介
札幌には、29の店舗があり、その中で7ケ所が直営店です。
美術や文化を提供している直営店は、「真駒内六花亭ホール店」と展示店の「六花亭福住店」です。
 
真駒内六花文庫>
真駒内駅から徒歩で15分ほどの所に六花文庫があります。建物1階に、食に関する小説なども含めて約700冊と六花亭ファイルがあります。箱の中に35名のアーティストの小さな絵が1枚ずつ入っています。
 
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蔦でおおわれた、古い懐かしい建物。元の歯医者さん宅を(診療所?)改造し、六花亭茶店を開業していましたが、現在、真駒内店は徒歩5分ほどの位置に移転しています。
 
札幌市の地下鉄南北線真駒内駅から徒歩で15分ほどの所に「六花文庫」があります。
 
建物1階に、食に関する小説なども含めての図書と六花ファイルがあります。
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コーヒーを飲みながら、無料で本を読むことができます。
もちろん、コーヒーは300円で、飲み放題です。
 
開館:10時~17時まで。
(日曜日、月曜日は休み)
 
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「六花フアィル」
箱の中にある35名のアーティストさんの作品を閲覧できます。1冊のファイルに、作家さんの展示写真と経歴が載っていますが、写真を見てから、ケースをそっと、開けるのが楽しみですね。
 
この中から、毎月作家さんの作品を「六花亭福住店」で展示されています。(地下鉄東豊線福住駅から徒歩で15分ほど)
 
六花亭福住店>
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1階がお店です。
2階がカフェギャラリーです。
 
1ケ月間の展示ですが、作家さんと相談して展示の方法を決めるとのことです。
 
 
 
 
 
 
3月末、阿部安伸の絵画展を観てきましたが、作家さんの作品は、
2階への階段、踊り場、喫茶内に展示されていました。
花々を見て散歩を楽しむために、階段上り口に沿って展示しています。
 
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最初の薔薇の写真は、喫茶の壁に展示していましたが、高すぎて、上手く撮れてません。好きな作品です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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遠くから見ると、写真のように、くっきりと見えますが、近かづくと、形が曖昧で、花が溶けるような、流れる色彩の美です。
 
 
 
最後に、メニューをどうぞ。
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作品を楽しみ、音楽を聴きながら食事、洋和菓子とコーヒーを飲みながら
ゆったりと、寛げます。
食材は帯広や道産物を使用して、厳密な味を保っています。出店は道内のみなので、喫茶店の雰囲気は北海道でしか味わうことができませんね。