思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

スタジオジプリ・レイアウト展を観て

「札幌芸術の森美術館」で、「スタジオジプリ・レイアウト展」が8月29日まで開催されています。
先日、札幌の南方面にある森に囲まれた美術館に出かけ、、「スタジオジプリ・レイアウト展」をじっくり眺めてきました。
 
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鉛筆デッサンに色をつけたレイアウト、1300点。その中に、今公開している最新作「借りぐらしのアリエッティ」のデッサンも入っていました。
 
宮崎駿のジプリ作品の世界です。アニメーションの原展を観て圧倒されました。
 
特に印象に残ったのは、アニメーションの背景画です。『ジプリの絵職人 男鹿和雄』の画集を購入しました。デッサンの力と透明な色彩で描く背景は勉強になります。
 
女優、吉永小百合さんが、原爆体験の朗読を25年ほど続けておられます。その詩集を作る時、男鹿和雄さんの絵に出会い、表紙にどうしても男鹿さんに描いて欲しいと依頼し、その後も続けて詩画集を汐文社から出版されています。
 
悲惨な被爆体験の詩に、男鹿和雄さんは悲しくて、美しい色彩の絵を添えています。表紙の原爆ドームの絵には、傷ついた命、傷ついた心をそっと、包むようなやさしさがあります。
男鹿和雄さんには背景画家としての姿勢が貫かれているように思います。相手を引きたて、気持ちを察した心づかいに触れる時、こちらもやさしい気持になるのでしょうね。
 
 
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観覧の後、ここでコーヒーを飲みながら、余韻に浸ったり、考えごとをして眼を休ませています。
 
 
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きれいですね。何の花か、分かりますか?
美術館の方に聞いても分からないと言うことで、事務所で調べていただきました。
 
なんと、コデマリとのこと。コデマリは、小さい花がまりのようになって咲くと思っていましたが・・・。