網走刑務所まえで
先日、網走にでかけました。前から行きたかったところで、やっと実現しました。札幌から高速バスでも、特急でも6時間以内はかかります。北海道は広いですね。
私のブログタイトルは、「思いめぐらす日常のひとこま」なので、思うことを少し書きたいと思います。
1956年頃の日本映画に「何故、彼女等はそうなったか」の題目がありました。更生のためにホームに収容されて生活する、社会に受け入れられない女子たちの物語です。
いつだったか、この映画に心を動かされ何度も観たのが始まりで、少年院や刑務所を意識するようになっていました。
5年前に辞めた職場の近くに刑務所がありました。入ったことはないのですが、外勤中に塀を見て歩き、なんだか、懐かしいでしたね。行き止まりで道を尋ねたら、刑務所の職員舎に入り込んでいたようで、「ここに入ったら出られませんよ」と、数回ありました。無意識のうちに、つい、足が向いているのでしょう。
傷つきやすい繊細な、優しすぎる心持ちなのでしょうか。善しとする道、過ちの道、簡単なことでも道が分かれるのかもしれませんね。些細なことでも。例えば悲しい思いをしたとき、その街までも避けたい、そんな弱い心もあると思います。その時に、その気持ちを掬い取ってくれた人や環境があったかどうか。勿論、最終的には自分で道を選ぶことだと思います。
<当日の写真から>
この網走川を渡り、刑務所の生活が始まります。(鏡橋)
左:
木彫りも造っています。
刑務玄関前に電話ボックスの像とポストが印象的です。
右:
刑務所前の敷地内は広く、製作品の販売もしています。作品のコーヒー茶碗の見合った、コースターを選び、ぐい飲みもセットで買いました。
敷地の公園内には誰でも入れるので、当日は母親と幼子が散歩をされていました。
網走刑務所に渡る橋の前のお店で、カニ天そばを食べました。800円
網走市の高台に刑務所博物館もありますが、私は、実際に生活をしている
場所に行きたかったのです。
<近くの景色>
河田卓「仰げ大空」
この建物前の道路を横切って公園に入ると、「網走川」です。この川は大きく曲がって流れています。