野外展示を観て① 「ハルカヤマ藝術要塞2011」
小樽市春香町
「ハルカヤマ藝術要塞2011」 野外展
11月4日は九州や四国では雨の予報、全国的に気温は髙いですね。札幌も朝晩は冷えていますが、日中は14度前後で今のところ過ごしやすい気候です。
ブログを久しぶりに更新しました。
また、ホームページに新しいページを追加しました
<心に残る場面づくり:(小説「氷点」心の風景)>
絵画を観るのは美術館というのが、これまでの私の基本的なスタンスで、
旅や研修などで出かけるときは、まず、美術館を調べるのが習慣でした。
最近は写真・彫刻・立体造形・インスタレーションと幅を広げて楽しんでいます。
夏~秋にかけて、立て続けに森とアートを考える展示を観る機会があり、感慨深いものがありました。その中で野外展示を観て感じたことを少し書きとめたいと思います。今回は①について。
① 「ハルカヤマ藝術要塞2011」を観て(小樽)
② 「夕張清水沢アートプロジェックト」を観て(夕張)
③ 地域で開催した、廃虚での野外展を観て思うこと
「ハルカヤマ藝術要塞2011」(開催期間 : 2011年9月25日~2011年10月22日)
石狩湾を見下ろす、荒れ果てた小樽の麓の場所に道内在住の作家56人の方の作品が展示されています。
(実行委員会発表 公式HPから少し、引用します)
「小樽市の春香山の麓、春香町には彫刻家・本郷新が使用していた旧アトリエがあり、そこに近接した約9,000坪の荒野があります。大量の瓦礫、崩れた石垣、落ち葉が堆積した池、この荒れ果てた風景は、観光ホテルが30年ほど前に営業を閉じたことから始まります。まるで世紀末の風景のようにも思われますが、我々は”春香山”に無限の展開能力を直感し、アートによる土地の再生、芸術空間の構築を目的に「春香山プロジェクト」を立ち上げました。この度、プロジェクトの目的及び事業計画に基き、北海道におけるアースワーク(野外展)として「ハルカヤマ藝術要塞 2011」を開催致します。・・・既成の表現に囚われることなく、広大な空間を活用した彫刻・立体造形・インスタレーションを主体とした自由な表現の展開を考えております。本展は情報化社会に対する反定位(アンチテーゼ)であり、作品を介した自然との共生、人間復興を再考する場であります。」
オープンまでに、作家の公開制作を見学する日もありましたが現地は奥深い林なので、足がない、それよりも立体造形、インスタレーション作品が多いので、芸術家を目指す若い人が集まる所という、イメージがあり、25日のオープンに出かけるのも気が乗らない、場違いに行くような感じでした。展示近くでバスを降り、坂道から振り返ったら同じ世代のような方が喜々として登ってこられるではありませんか。ホッとしました。
10時30分から、アーティストトークが3つのエリアに分かれて始まりました。参加者は子供から老若男女のみなさん、雰囲気に自然に馴染むことができました。アーティストトークが同時に行われたので、お名前の分かっている作家さんの多いエリアについて行きました。作家さんと一緒に作品を観て歩き、作品への熱い思いを直接伺う、アートを身近に楽しめる至福のひと時でした。(当日の来場者が700名との情報)
10月中旬にも行きましたが、週日にもかかわらず大勢の方がアート巡りを楽しまれていました。(会期中の来訪者が7,490名との情報)
<各人が気に入った場を切り取るという意味>で撮影が可能という実行委員会のご配慮に感謝して、撮ってきた数枚をご紹介します。
「風と色」ダムダン ライ作 「 透明な風景 」 梅田マサノリ 作
「 マスク・プロジェクト<最終章>-サホロ1999~ハルカヤマ2011- 」 池田 緑 作
「いざない」駒澤千波作
(誤「再生」山田吉泰作) 訂正します(正「希望の種」韮沢淳一作)
後日に全体的な感想を書きたいと思います。
(誤 「再生」(正 「希望の種」)の
作品では、9月25日の時は、下草は ありませんでした。
10月19日には写真のように、緑の
葉が生育し自然再生の力を感じま
す。