思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

<ギャラリー巡りで、「ギャラリー北のモンパルナス」>

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             (札幌西区 地下鉄琴似駅近くの風景。気になる、あの△山は?)
 
「ギャラリー北のモンパルナス」は、札幌の西区方面、地下鉄琴似駅の近くにありました。2年前に開設した新しいギャラリーです。池袋モンパルナスの画廊「ギャラリーいがらし」店主の協力を得て「西田宏道(ひろじ)遺作展」を開催とのことです。      101日~112日まで。西区二十四軒43丁目3-5清水マンション105号)
 
昭和初期には多くの芸術家が住んでいたという「池袋モンパルナス」。 アトリエ村に最後まで残っていた人は「桜ケ丘パルテノン」の住民、画家西田宏道氏です。平成24年年2月に93歳でアトリエ付きの住宅で亡くなりました。今年の9月に「ギャラリーいがらし」で個展を開催し、その後札幌での開催になったということです。
 
芸術家の住居やアトリエが集中して建っていた場所は「池袋モンパルナス」と言われていましたが、巴里の街になぞって名付けたのが小樽出身の小熊秀雄のようです。小熊は 27歳まで旭川で新聞記者をしながら詩を作り、その後上京して芸術家との交流や活動の場を広げて、詩人、小説家、漫画原作者、画家と、多彩な活動をしていました。1940年(昭和15年)、満39歳で亡くなっています。(詩碑は旭川の常盤公園に建っているが、新宿駅の近くにもあるとのこと)
 
戦後には、その賑わいも終息しましたが、絵描きのたまり場になっていた絵の具メーカーの社員だった五十嵐健市さんは、西田氏が勤めていた「セツ・モードセミナー」 経営者の長沢節氏とも長い交友関係にあります。五十嵐さんが画廊を開設後も、長年勤め、経済的には自立して好きな絵を続ける西田氏を精神的に支えていたのでしょう。西田氏は作品を一枚も売らず、個展も開かず、ひたすら描き続けていたようです。 500点程の作品は画廊「ギャラリーいがらし」で所蔵)
 
今回の展示では水彩画の中に、2点だけ油彩画がありました。
「画板」に描いた一点、画家の思いが込められているような、とてもいい作品です。
展示の別室に、長沢節のファッション・イラストの作品なども展示してありました。当時がしのばれる資料なども置かれています。
 
その中に池袋モンパルナス周辺、アトリエ村の地図が貼ってありました。
そこからの話題がどんどん広がって、当時の芸術家さんの暮らし、有名な芸術家のお名前が次から次へと出てきて、道内にゆかりのある芸術家さんも。地図を見ていて気づきました(当日、カメラを忘れて、この地図を撮れずに残念)。実は私ごとですみませんが、昔数年間、中落合で勤めていたことがありました。バスで目白通りを行ったり、JR下落合駅を利用したりして、下落合駅からは10分以内ですが、駅から少し離れた静かな住宅街の高台にありました。その周辺に芸術家のアトリエ村があったとは・・・。当時は全く無関係の世界で、視野の狭い枠内で悶々と何かを考えて生きていたような気がします。今考えると勿体ないことをしました。外にも意識を向けないと、何も見えてこないのですね。
 
最後に、今頃の札幌です。
 
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2日前には、このような天候。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ところが、今日の天気
10月16日:
つめたいみぞれ雨のよう。
道内のあちらこちらで、  積雪の情報です。
 
 
台風の影響は、全国的に
大変ですね。
季節を狂わせます。