思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

道内のJR駅シリーズ、旭川駅③ 彫刻の街

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彫刻家安田侃作「天秘」。安田氏はイタリアを主な拠点に活動し、北海道の美唄市出身です。故郷の廃校舎をアートで再現(「アルテピアッツァ美唄」)があり、屋内外に作品が設置されています。また駅構内1階には「中原悌二郎賞」の受賞作、江口週「繋がれたアーチ」。若林奮「Daisy III-2」が設置してありました。撮ってきた写真が見当たりません。


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JR旭川駅1階の東口に彫刻美術館ステーションギャラリー、中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館の【ステーションギャラリー】です。札幌に帰る時間の合間を見てギャラリーに立ち寄るのが楽しみです。


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旭川市ゆかりの彫刻家 中原悌二郎を記念した彫刻美術館。旧旭川偕行社の建物に1994年に美術館を開設しました。建物は国の重要文化財に指定されています。老朽化のため休館し(築100年以上)、2017年10月に美術館をリニューアルオープンしました。画像は改修前ですが外観は同じです(塗装工事で美しい)。


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小説「氷点」の場面を和紙の素材で表現しました(P15号)。旭川出身の小説家三浦綾子の代表作作品「氷点」の舞台になった場所「外国樹種見本林」です。

 ★旭川の文学に触れて。

「氷点」の舞台になった場所「外国樹種見本林」の入り口に「三浦綾子記念文学館」が建っています。深い雪の中を林に入り、やっと土手を上がり下方に美瑛川が広がっていました。雪に覆われた川です。旭川の冬は厳しいですね。

この小説の世界は、辻口病院院長とその妻夏枝との間に生まれた娘(るり子)が美瑛川原で殺され、その殺人犯の娘を夫婦が育てる、嫉妬や疑惑の感情が養女(陽子)を自殺までに追い込む内容です。陽子が自殺するのに「・・ひざまで埋まる雪の中を一歩一歩、歩いて行った。・・雪が吹き抜けて、片側だけが白い松の幹に。陽子は歩きなやんで手をかけた・・・」小説で自殺を図ったのは美瑛川原ですが、作品作りでは、樹木に流れる樹液の温かさを手に感じて静かに癒される、そこで得られる心の平和、清さを描きたいと思いました。

★最後に、旭川は彫刻の街とも言われています。街の至る所に彫刻作品が配置してあり、景色を眺めながら作品巡りも楽しいですね。今回は駅構内の彫刻を紹介しました。4代目の新しい駅舎の建設から駅前の彫刻作品2点が撤去されました。旭川駅②のブログに載せた画像、3代目の駅前の折原久左エ門作「抱」と、西武百貨店の看板のように付いている緑色のステレンスは、彫刻家多田美波氏の作品です。私の好きな作品は、どこに行ったのでしょう。

★次のJR駅シリーズ、小樽駅に行きましょう。

 

記事を書くのに、画像の関係で文章が後先になりました。画像に貼り付ける文章を多くしたいのですが、薄文字になって読みにくいと思います。今後の検討)