道内のJR駅シリーズ、旭川駅③ 彫刻の街
★旭川の文学に触れて。
「氷点」の舞台になった場所「外国樹種見本林」の入り口に「三浦綾子記念文学館」が建っています。深い雪の中を林に入り、やっと土手を上がり下方に美瑛川が広がっていました。雪に覆われた川です。旭川の冬は厳しいですね。
この小説の世界は、辻口病院院長とその妻夏枝との間に生まれた娘(るり子)が美瑛川原で殺され、その殺人犯の娘を夫婦が育てる、嫉妬や疑惑の感情が養女(陽子)を自殺までに追い込む内容です。陽子が自殺するのに「・・ひざまで埋まる雪の中を一歩一歩、歩いて行った。・・雪が吹き抜けて、片側だけが白い松の幹に。陽子は歩きなやんで手をかけた・・・」小説で自殺を図ったのは美瑛川原ですが、作品作りでは、樹木に流れる樹液の温かさを手に感じて静かに癒される、そこで得られる心の平和、清さを描きたいと思いました。
★最後に、旭川は彫刻の街とも言われています。街の至る所に彫刻作品が配置してあり、景色を眺めながら作品巡りも楽しいですね。今回は駅構内の彫刻を紹介しました。4代目の新しい駅舎の建設から駅前の彫刻作品2点が撤去されました。旭川駅②のブログに載せた画像、3代目の駅前の折原久左エ門作「抱」と、西武百貨店の看板のように付いている緑色のステレンスは、彫刻家多田美波氏の作品です。私の好きな作品は、どこに行ったのでしょう。
★次のJR駅シリーズ、小樽駅に行きましょう。
(記事を書くのに、画像の関係で文章が後先になりました。画像に貼り付ける文章を多くしたいのですが、薄文字になって読みにくいと思います。今後の検討)