思いめぐらす日常のひとこま

はてなブログに移行し、和紙を素材に絵づくりなどを考えめぐらしています。

心臓のわるい子供になってしまった。

「お言葉ですが・・・④広辞苑の神話」を読んでいます。とても面白い。
 最初あたりのページに名前から性別の間違いなど、失敗談を入れてご披露されています。薫さん、すなおさん、五百枝(いおえ)さんと、何となく女性の名前のようですね。でも男性だったのです。さっと読むことができ教えられる本です。
 
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名前の印象のお話で、私も思い出すことがあります。
 近所に同じ歳のいとこ、「薫ちゃん」がいました。心臓弁膜症だったので、青白い男の子でしたが可愛らしく女の子のようでした。病気が心配だったので、私はいつも傍にいました。
私といったら、人形遊びが嫌いで、初めて読んだ絵本は森のターザンシリーズです。女の子なのに、なんで父はターザンの絵本を買ってきたのでしょう?(姉たちはままごとや物語を書いて遊んでいたのに・・・。)
 
小学2年生のある日、薫ちゃんがなくなりました。
その時からか、記憶があいまいですが、先生方が「あなたは心臓がわるいのだから・・・」と、海に行っても少し、足を濡らす程度でおしましい。だから今も、お風呂の中で足が浮くと怖いのです。冬はスキーの学習があり練習に出かけましたが、その時間は見物です。竹スケートやソリーを恐る恐る試してみる程度でした。だから冬の外出は大変です。
歩くときは肩をすぼめ、背中を丸くしてペンギン歩きです。それこそ、心臓がおかしくなりそうですね。
 
どうしてこうなったのか、どうも先生方は薫ちゃんと私を勘違いしたにちがいない。元気な私がなくなったと・・・。あの時代には、どの家庭も子沢山で、先生方もわけ分からなくなっていたのかな。それにしても先生と家族の情報交換はどうなっていたのでしょう。皆が生きるのに忙しくって、悪戯はあっても深刻な問題は少なかったのかもしれませんね。
 
そのうちに、「先生! 私は心臓がわるいんです」と言うようになっていました。「まあ、本人が言うんだから、見学していなさい・・」。田舎の小学校です。呑気なことですね。
高校生になって、ハードル、そして大学生にはマラソンにも参加しました。といっても、小さいときの影響に、根っからの運動神経の鈍さ。形だけは試しましたが運動能力はありませんね。でも観戦は好きです。
 
 最近、ちょっと疲れて心臓がドキドキするので受診したら、「心電図はいつも何でもないですよ」。
まあ、心配ならとホルダー心電図を吊り下げて24時間の状態をみる検査をしました。
 
「波長はきれいなリズムだし、まったく、何もおこっていませんよ」とのお話。まず安心ですが、どこかで、つい、心臓がちょっと、と言いそうで困ってしまいます。